学生時代の吉野の目標は調理師になることだったという。一流の調理師になるには不可欠な嗅覚の鋭さ。吉野はこの嗅覚の壁をこえることができなかったのである。
若い時分に味わう挫折感のなか、そのきっかけはふと訪れた美容室にあった。
床屋にしかいったことがなかった吉野に、担当の美容師が会話の中で使った、「手に職」という言葉が頭から離れなかった。「やってみるか!」持ち前の明るさと、普通の組織には属せない!というはねっかえりの勢いで、高校卒業後通信の美容学校へ。
地元四国・徳島の美容室で働きながら真剣に美容を学び、アルティファータへと入社することとなる。(このエピソードは、ブログにて公開予定らしい。)
しかし、入社3年目、順調に思えた東京での美容師としての生活にもまた大きな試練が襲った。
シャンプー、カラーとカリキュラムが進行するにつれ、手荒れが酷くなっていく。
薬を塗っても、素手のままではお客さまの前に手を出すことができないほど両手はボロボロになっていった。もちろん痛みも耐えがたいほどに。「もうやめようか。」ついに思い詰めた吉野はCHIKAに相談に行く。
そこでは、いつもは柔和なCHIKAから、厳しくも温かい励ましが。
「逃げるな。」
そうや、ここで逃げたらあかん!
歯をくいしばって治療に専念し、くじけずに手を守りながら練習を続けた。
そうして迎えた2008年3月。吉野の手は刺激にも耐えうる強い掌へと変わった。そして、あとで気づくことは、周りのスタッフがさりげなく吉野が手荒れをしないような仕事を、との配慮があったのである。
デビューまであと半月となった今の、未来への目標を聞いてみた。
「人間的には、でっかい男になりたい。あとはカラーの研究。今一番注目しているのは、ブリーチ剤を使わずに、外国人風の抜け感のある色を出すには、ということと、パーソナルカラーは徹底的にやりたい」カラーへの探求心を語る姿は希望に満ちている。
吉野工務店との異名を持つほどの手先の器用さと、人助けの好きな、温厚な人柄。そしてF1や料理の話から阿波踊りまで、四国出身の陽気な吉野は話題の多さと人懐っこさも魅力。
得意なのはハイパーストレートパーマ。
くせ毛で悩んでいる方は、スタイリスト吉野にご相談を。