今まで当たり前のように行ってきた「髪を洗う」という行為。
人はいつから髪を洗うようになったのでしょうか?
始まりは紀元前、エジプトやペルシャで神様に祈りを捧げることが最初の目的だったとされています。最初は水のみでしたが、徐々に泥をつけて洗うようになったそうです。自然の泥には洗浄成分が含まれているからです。その後豆をすり潰したものや、米粉をロバのミルクで煮込んだものが使われるようになりました。
日本の古代では、髪を水で洗うという文化はなく、稲や麦の茎を粉状にして髪にまぶし、くしでとかすことがヘアケアとされていたそうです。
水で洗うようになったのは江戸時代の末期。しかも高貴な人々のみが月に1回くらいの割合で行っていました。この際、シャンプーの役目をしていたのが、うどんの粉や粘土、卵の白身、椿油の搾りかすでした。
明治中期になると石鹸が一般的になり、髪も身体と一緒に洗われるようになりました。
“シャンプー”という言葉が日本に登場したのは昭和6年。レート本舗という会社から「何でも洗えるシャンプー」という洗い粉が発売されたのが最初といわれています。
そして、翌年から続々と、現㈱花王の前身となる長瀬商会の「花王シャンプー」や「タマゴシャンプー」などが発売されましたが、まだまだ高級品とされていました。その後ライオン、資生堂などもシャンプーを発売していきました。
実際にシャンプーが世の中に普及したのは、昭和30年ごろのこと。そのころから“粉末は使いにくい”との声から液体シャンプーの開発がはじまりました。
そして東京オリンピックの昭和39年を境に、粉から液状・ペースト状(チューブ入り)への移行が活発となったのです。